JISに規定されている主なねじは以下になります。
基準山形につきましては添付ファイルをご参照下さい 。
1⃣メートルねじ(M)
呼び径及びピッチをミリメートルで表し、
ねじ山の角度60°の三角ねじです。
最も多く普及している機械部品の締結用ねじです。
並目ねじは、一般用の小ねじ、ボルトナット類に広く使用されています。
並目に比べて直径に対するピッチの細かな細目ねじは、
自動車・航空機・精密機器等に使用されています。
2⃣ユニファイねじ(U)
呼び径はインチで、ピッチは25.4mm間の山数で表され、並目・細目があります。
自動車・航空機関係の一部、
アメリカ輸出用のねじ及びアメリカからの輸入機械類の修理用などに使用されています。
3⃣管用ねじ
・テーパねじ
呼び径はインチで、ピッチは25.4mm間の山数で表され、
ねじ山の角度は55°のねじです。管・管用部品・流体機器等の接続において、
ねじ部の耐密性を主目的としたものに使用されます。
・平行ねじ
呼び径はインチで、ピッチは25.4mm間の山数で表され、
ねじ山の角度は55°のねじです。
管・管用部品・流体機器等の機械的結合を主目的としたものに使用されます。
4⃣ミシンねじ(SM)
ミシンに使用されるねじで、ねじ山は60°、
呼び径はインチ、ピッチは25.4㎜間の山数で表します。
5⃣自転車ねじ(BC)
自転車及びリヤカーなどに用いられるねじで、
ねじ山は60°で一般的な呼び径がインチ、
スポーク用の呼び径はミリメートルを使い、
ピッチは25.mm間の山数で表します。
6⃣薄鋼電線管ねじ(C)
薄鋼電線管に使用されるねじです。
7⃣台形ねじ
山の頂と谷底の切取り高さが高い山形で、
角ねじに比べ加工がし易く、ねじ山の強度も強く、
工作機械の親ねじや測定機器の測定主軸など、
ピッチ精度の精密な送りねじに使用されています。
このねじには30°台形ねじTr(TM)と、
29°台形ねじ(TW)の2種類があります。
TMは1987年に廃止されましたが、
まだ一部で使用されています。
【添付ファイル】
ねじの種類と標準山形