①高速度工具鋼(SKH、HS、HSS)
(a)溶製ハイス(溶解製鋼法)
難削材や、高速化、耐久力に対応するためバナジウムやコバルトを含んだ材料が使用されています。
Co(コバルト):高温硬さを高めて耐熱性を増加させる
V(バナジウム):高温硬さを高めて耐摩耗性を向上させる
(b)粉末ハイス
耐摩耗性を高めるバナジウムを多く含有すると、溶解ハイスでは被研削性が極端に低下します。
これを防ぐために粉末冶金法により炭化物を微細化し、バナジウムを含んだ材料であっても加工が容易にできます。
②超硬合金
タップに使用される超硬合金は、一般のものよりも超微粒子を使用していますが、
靭性は高速度鋼に比較すると著しく劣るため、
現在はHRC45以上の高硬度用に使用されています。
超硬タップは優れた耐摩耗性・耐溶着性のため、工具寿命を画期的に伸ばすことができます。
【添付ファイル】
タップの材質